注意事項
医療機器にはそれぞれ取扱説明書(注意事項含む)が添付されています。熟読し十分理解すると共に、紛失しないように保管してください。また、使用上不安があった場合にはすぐ確認できるように機器のそばにコピーや簡易説明書を準備することが必要です。
近年医療現場で様々な事故が発生しております。どんなに注意しても避けられない事も有りますが、ちょっとした使用上の注意で未然に防ぐことが可能な事もあります。
使用を許可されている方
1.医師
2.医師より指示された看護師
3.専門技師(資格取得者)
4.救急救命士(機器限定)
5.CPR講習を受け、使用する機器の取扱い方法を熟知している方(救急蘇生器関連商品)
上記の方で、使用する医療機器の使用方法・注意事項を熟知されている方に限られています。
医療機器の定期点検
医療機器は様々な部品から形成されています。そのうち1個の部品の不良でも、機器全体の不具合につながり、結果として人命への危険につながります。動作状況に問題が無くてもメーカーの指示に従って定期点検 (1回/2年《最低》)が必要です。
もし、点検条件が不明の場合や使用方法が分からない(不安)場合は、使用を避けメーカーに定期点検・使用方法の確認をしてから使用して下さい。 ・耐用年数(税法上の償却期間):4年(分類:救急機器) ・耐用期間:弊社の製造販売医療製品において同期間を指定している機器はありません。 メーカーより部品の供給が可能な限り、定期点検/オーバーホール等の実施により長期間ご使用頂けます。
医療機器の構成部品
医療機器の構成部品は、設計段階からその仕様が決められており、異なった部品を使用すると全体の仕様が変わってしまいます。標準の付属品・部品以外絶対に使用しないで下さい。
異なった部品を使用して事故が発生しても、メーカーは責任を負えません。
酸素ボンベ(酸素)の使用上の注意
機器とは違い、一般的に軽視されがちでは有りますが酸素ボンベ(酸素)の使用にも様々な注意事項が記載されています。以下は使用される方々の責任においてご注意頂く内容です。
一度ボンベ付属の注意事項書類を熟読頂きたいのですが、主な内容を記します。
使用上の注意
1.酸素投与には動脈血中酸素と炭酸ガスの分圧を監視しながら行なう。
2.高濃度酸素の長時間投与は酸素中毒症の危険がある。
3.妊婦への投与は有益性と危険性を比較する。
4.未熟児・新生児への投与は動脈血中酸素と炭酸ガスの分圧を監視しながら行なう。
5.人工呼吸器での投与は、使用する環境(外気のガスの状況)に十分注意する。
保管・取扱い上の注意
1.転倒・転落に注意しバルブの破損に注意する。
2.直射日光を受けないように保管する。
3.ボンベの腐食に注意する。
4.使用の際、設備(使用機器回路含む)からのガス漏れに注意する。
5.使用場所での火気厳禁
6.バルブは静かに開閉する。急激に開けると発火の原因になる。
7.バルブと減圧器等の接続部分に油脂等を付着させてはならない。
8.パッキン類は所定のものを使用する
9.ボンベからのガス漏れに注意する。
10.安全弁からのガス漏れは、火気に注意し安全な場所に移動させる。
11.酸素は火勢を強め、より激しく燃焼させるので注意する。
12.容器搬送は、40℃以下に保つ。
酸素ボンベの耐圧試験期間について
酸素ボンベの耐圧試験期間が変更になっています。詳細は協会が発行した案内書(pdf)がご覧頂けます。こちら(pdf)からご覧ください。ボンベの製造年月又は耐圧試験実施年月は、当該ボンベの「肩」の位置に0-00と刻印されており、6-99は1999年6月を意味します。
尚、ボンベの使用状況(表面の深いキズ等)により耐圧検査が受けられない場合もあります。その場合は破棄するしかありませんことをご理解ください。
詳しい資料の請求先
日本医療ガス協会:東京都港区西新橋2-8-17平家ビル4F
医療機器の改造
医療機器は様々な部品で構成されていることはご理解頂いていると思いますが、そのバランスも非常に重要です。特に安全面での機能は年々良くなってきております。しかし、ユーザーでの改良によりバランスが崩れ、正常に安全機能が働かない場合があります。
“ちょっとした故障だから・・・”という安易な気持ちでの改良・修理(改悪)は絶対に行なわないで下さい。また、内部を安易に開けるようなことも行なわないで下さい。
ちょっとした問題でも必ずメーカーの修理を実施してください。もちろん事故が発生した場合メーカーは責任を負うことが出来ません。
また、改造により使いやすくする(?)行為も禁止されています。一見良い行動にも見えますが機器はその全体像で承認・許可を受けています。安易な行為のように見えても薬事法違反です。
減圧器パッキンの件
医療機器の製造・輸入・販売は全て承認・許可制度の中で行なわれております。機器に当てはまる物を安易に製造することは出来ません。
今お使いの減圧器をご確認下さい。輸入減圧器に国産のパッキンを使用していませんか?また、国産の減圧器に輸入パッキンを使用されていませんか?たかがパッキンですが、必ず純正品をご使用下さい。特に、古い輸入減圧器で樹脂製のパッキン④やアルミ製のパッキンをご使用の場合は①に交換してください。
※ 交換は有料になります。
交換その他お問い合わせは、弊社の技術部までご連絡下さい。
お問い合わせメールアドレス: [email protected]
お問い合わせ電話番号: TEL.0466-84-2485 / FAX.0466-84-2484
医療機器の製造
医療機器の製造・輸入・販売は全て承認・許可制度の中で行なわれております。機器に当てはまる物を安易に製造することは出来ません。
国内で販売されている機器を2種類以上合体させて、本来の仕様を変えてしまうことも出来ませんので注意して下さい。
最後に・・・
使用の対象が“人間”である以上、機器の使用方法や処置を適切に施しても突然急変する場合などがあります。緊急・救急の場合は常に患者(傷病者)の状態を監視し、必要に対応した処置が要求されます。
私ども輸入業者はもちろんのこと、
関係者の方々の更なるご努力にご期待申し上げます。
本ページをお読み頂きありがとうございました。